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更年期は、女性の閉経10年前から閉経後5年の期間(45〜55歳)にあたり、平均51歳で訪れます。女性ホルモン、特にエストロゲンの急激な低下により、この時期に生じる自律神経失調(じりつしんけいしっちょう)症状と精神症状が相互に関係しあって起こる、不定愁訴(ふていしゅうそ)の総称と考えられます。
主な症状として①急に顔が火照ったり身体が熱くなるホットフラッシュと発汗②腰痛③足腰の冷えがあります。
また他にも頭痛、肩こり、動悸、めまい、不眠、食欲不振、憂うつ感、倦怠感、肌荒れなど様々な症状が入り混じって出現してきます。

生理前にPMS(月経前症候群)がある人

生理前の女性ホルモンの変動時に辛い症状がある人は、更年期というホルモン変動の大きい時期には、やはり症状は重いと言われています。

自律神経系が弱い人


ストレスや過労で体調を崩しやすい、場所が変わると眠れない、乗り物酔いをする、重度の冷え性、眠りが浅い・・などの人は、元々自律神経が強い方ではないので、更年期のホルモンの変動から受ける影響は大きいようです。

まじめで几帳面な人

責任感が強い、まじめで几帳面、完璧主義の人は、ストレスをため やすい傾向にあるので、更年期障害の症状を重くするそうです。

生活習慣が崩れている人

生活が不規則な人、食生活に無頓着、睡眠不足、過労の人
など。

実は更年期障害になりにくい人も特徴があるんです!

→食生活に気を遣っている
→軽い運動を続けている
→趣味など楽しいことをたくさんやっている
→楽天的な性格、ウジウジ悩まない。
→好奇心旺盛で、気持ちが若い
→お豆腐製品をよく食べている
更年期障害は誰でも訪れる症状ではありません。
ではなぜならない人はならないのでしょうか。それには左のような特徴を持っている人が多いです。元々エストロゲンの低下がきっかけとなっているのでその低下を防ぐこと又生活にメリハリを持っているとなりにくくなるようです。

例えば腰痛や足腰の冷えが出てきた時、軽い場合はガマンする人がほとんどだと思います。しかし、痛みが軽いから大丈夫と放っておくと、これがストレスとなって不眠になる、ほかの症状へと移行する可能性もあります。更年期だからじきに良くなると考えて放置しておくと、ほかの症状がプラスされてさらに症状がひどくなるケースが多いのです。

さらに、更年期のカルシウム不足を放置しておくと、骨粗鬆症を招くこともあります。サプリメントの利用や病院での検査、治療も必要となります。

腰痛や肩こりに対しては、骨盤や腰、首や肩の関節調整や関節機能向上マッサージを使い治療していきます。
またホットフラッシュや不眠、足腰の冷えなどの不定愁訴は、東洋医学で言うと、肝臓と腎臓が弱まった状態にあると言えます。足にある肝臓や腎臓を強化するツボにはりを使い、関節調整やマッサージとはり治療を併用することにより、症状を緩和していきます。ただし更年期障害の治療は、軽度な症状でも2~3か月、重度の症状だと3か月~半年ほどの治療期間が必要となるので、なかなかよくならないと焦らず、じっくりと腰を据えて治療することが大切と言えます。
なぜJSA治療
答えは関節包
それは、関節内の骨の動きを調整し、それを包んでいる”関節包”という薄い膜をゆるめ、膜に付く痛みの神経の興奮を抑えるからです

≪関節包が痛みのコントロールをしている≫
痛みを出す神経は、骨や軟骨には存在しません。
痛みを出す神経は、関節を包んでいる“関節包”に存在します。この関節包は、強い力で矯正を行うと、膜が傷つき、逆に痛みが強くなる可能性があります。ですから、数ミリという繊細で細かい関節内調整を行うことにより膜をゆるめ、痛みの神経の活動を抑えることにより、症状は改善していくのです。
関節の構造≪関節の構造≫
関節とは骨と骨の連結の部分を言います。この関節は、筋肉が伸び縮みした際に一緒に動き、関節が動くことにより手や足、腰など身体を動かすことができるのです。この関節の中をのぞいてみると、筋肉の下に関節包という薄い膜があるのがわかります。この薄い膜の働きが重要です。なぜならば、関節をコントロールし、細かな小さい動きを作り出しているのがこの関節包だからです。

≪関節包が小さく細かな動きのコントロールをしている≫
筋肉は、そのパワーによって大きな動きを作り出しますが、ボールを投げる際の肩や肘の複雑な動き、楽器を弾くしなやかな美しい指の動きなど小さく細かな動きが可能なのは、この関節包が動きの幅を調整しているからなのです。

≪関節包が関節の潤滑剤を作り出している≫
また関節包には、もうひとつ重要な役割があります。それは関節の栄養剤である滑液という液体の潤滑剤を作り出していることです。この滑液は、よく耳にするヒアルロン酸を多く含んでいて、この液体により関節の摩擦を減らし、関節がなめらかにしなやかに動くことを可能にします。

そしてこの滑液は、血管がない関節軟骨に栄養を届け、軟骨の育成もこの液体が担当しています。この滑液が少なくなると軟骨に栄養が行き届かず、関節の動きは硬くなり、身体はうまく動くことができなくなってしまうのです

関節包の役割

≪関節包は身体の使い過ぎや疲労で硬くなる≫
この関節にとって重要な関節包ですが、身体の使い過ぎや疲労、睡眠不足や栄養不足など身体に負担がかかった状態が続きますと、機能が低下し硬くなります。硬くなった関節包は、痛みの神経を刺激して、痛みが発生する原因を作り出してしまうのです。

≪関節包をゆるめるには、マッサージやストレッチでは刺激が届かない≫
この硬くなった関節包をゆるめるにはどうしたら良いでしょうか?

関節周りをマッサージしても、ストレッチをしてもなかなか変化しません。なぜならば身体の深い所に存在しているからです。通常のマッサージやストレッチでは、深部にある関節包まで刺激が届きません。

そこでどんな方法で関節包をゆるめるかと言いますと、関節内を繊細に丁寧に調整して、関節包を傷つけないように刺激を与える。これが関節包をゆるめる唯一の方法なのです。そこで、関節の中での骨の動きに着目しますと、関節包内運動という動きを起こしていて、これを調整することにより同時に関節包がゆるんでくるという事実があるのです。

≪同じ骨なのに、先端と真ん中では異なる動き方をする、関節包内運動とは?≫
関節を動かす時、関節包の中の骨は、外の動きとは全く別の動き方をしています。例えば腕を上げる際、腕は上がっていきますが、関節包の中の骨は数ミリ下に下がります。腕は上がるのに、関節包内の骨は下がっているという全く別の動き方をしているのです。

肩の外転の図

≪関節包内運動を整えると関節包が大きく緩み、症状が改善する≫
この関節包の中で起こっている別の動き方を関節包内運動と呼び、この動きを整えるのが治療の核であり、目的となります。なぜならば、関節包内運動を整える時、関節包が最も速く最も大きく緩むからなのです。

ただし、この関節包内の小さな細かい運動を把握するには、強い力で行うと全く触知できません。また、熟練した腕がないと、これもまた関節包内運動の触知は難しいのです。包内運動は数ミリの出来事なので、施術者には高い技術力と集中力が求められます。

関節包内運動の調整をしっかりと行うと、関節包は縮んだり、伸びたり、ねじれたりして、まるでマッサージされているかのように刺激が加わり柔らかくなっていきます。これにより痛みの神経の興奮が治まり、痛みが緩和されていくという仕組みです。

首と頭をつなぐ関節、環椎後頭(かんついこうとう)関節について
環椎後頭関節

環椎後頭関節 関節包

頭の後頭骨と首の骨である第1頸椎が作りだす関節です。関節包は、後頭骨と頸椎を覆うように取り巻いています。

≪環椎後頭関節は、頭~上半身の症状全てに関わります≫
この関節は、頭痛がする、目の奥が痛い、肩が痛くて上がらない、首が痛くて回らないなど、頭~上半身の症状全てに関わってくると言っても過言ではありません。なぜならば、この関節が障害されると、ここから下の頸椎全てに影響が出るからです。

≪環椎後頭関節がしっかり動かないと、頭に血液が流れにくくなります≫
下に向かって走る太い血管や神経の流れがここで遮断されますと、頸椎下部にまで栄養がうまく行き渡らず、様々な症状を引き起こしてしまう原因になるからです。

また、下の頸椎だけでなく、上にある頭の活動にとってもこの関節は重要です。心臓から頭に血を送る太い血管もこの関節の近くを走っているからです。この血管の流れが悪くなりますと、頭痛を始め、頭がぼーとする、なんかやる気が出ない、全身倦怠感など、いわゆる不定愁訴という症状が出てくる原因となりえます。

頸椎動脈 2頸椎動脈

≪環椎後頭関節の機能障害は、血圧が上がる原因にもなります≫
そして、血圧が高い方の原因の1つにもなります。心臓から血を送り出すのに、やはり心臓から上に血を送ることが大きな負担になるでしょう。その時に、首が悪くガチガチだと、血管にはさらに大きな負担が強いられることとなり、血圧は高くなってしまうのです。

このようにこの環椎後頭関節は、首や肩の症状に関わるだけでなく、頭の活動にまで影響を及ぼしていることがお分かり頂けたと思います。

≪治療は、第1頸椎のねじれを取りながら、関節包内運動を整えます≫
治療では、後頭骨と第1頸椎の遊び(関節のズレやねじれを修正し、はまり具合をみるもの)をチェックし、その後両者を動かしながら関節包内運動を整え、関節包を緩めます。

環椎後頭関節は、第1頸椎がねじれていることが多くに見られます。首や肩に症状のある人ほぼ100%に、大小の差はあるにしろ、このねじれがあると言っても言い過ぎではありません。

第1頸椎の左右どちらが前に出て、その反対側が逆に後ろに出て前後にねじれているのです。ひどい場合さらに、上下の高さの差が加わり、頭は前後左右どれかに常に倒れた状態となり、首や肩に大きな負担を常にかけてしまうこととなります。
第一頸椎正常

頸椎ゆがみ

≪首の治療=ボキボキ、バキバキのイメージはありませんか?調整の方向が正しければ、強い力は全く必要ありません。≫
このねじれた第1頸椎を仰向けの状態でまずは調整するのですが、ボキボキバキバキと言った手荒なことは全くしません。強い力でなくとも、方向さえ正しければ、骨はしっかりと動いてくれるからです。逆に強い力は、頚椎や関節包を傷つけることとなり、症状を悪化させてしまう恐れがあります。

仰向けの状態で、頚椎の横からと後ろからと触り調整し、遊びを作ります。その後頭を軽く持ち上げ、前後と左右にゆっくりと動かします。同時に第1頚椎も頭と一緒に丁寧にゆっくりと、動きを感じながら調整します。

≪治療後、目を開けると今までの景色が違って見えます≫
治療後1番効果がわかりやすいのは、視界の明るさではないでしょうか?今まで電気の付いていない暗い部屋にいたのかと言う位、パッと明るい景色が飛び込んでくるはずです。

首の血流が改善することにより、頭痛や首の痛み、肩の痛み等改善され、痛みなくパソコン作業などの仕事に集中できます。車の運転をしている際でも、バックをする時無理なく後ろを向くことができます。頭痛から解放され、イライラやムカムカしたりすることもなくなり、家族に当たったり、人に当たったりもなくなり、周りの方との人間関係も良好に保つことができるでしょう。

呼吸に関わる関節、肋椎関節について
肋椎関節

肋椎 関節包

このあまり聞いたことのない名前の関節は、肋骨と椎骨(背骨)で作られる関節です。まず肋骨が関節を作っているという事実を、僕も身体の勉強をするまで知りませんでした。肋骨は背骨にくっついて動かないものだと思っていました。

≪肋椎関節は呼吸と共に動くので、人間にとってとても大事な関節だったのです≫
しかし、この肋椎関節ですが、背骨一つ一つに関節包が付いており、関節は数ミリ動きます。しかも呼吸と共に一緒に動いて、関節が固まると、呼吸が浅くなり、酸素がうまく取り込めなくなります。人間に取って肋椎関節は、生命を左右する程重要な関節だったのです。

≪特に大事な肋骨は、首に近い所にある第1肋骨です≫
この重要な肋椎関節なのですが、背中に負担がかかる作業や腕をよく使う作業(例えば長時間同じ姿勢でのパソコン仕事や重たいものをよく持つなど)で、段々と動きが固くなっていきます。

特に首に近い第1肋椎関節は、環椎後頭関節と同様、首肩に症状のある人のほぼ100%に関節の機能障害が見受けられます。首から伸びる筋肉が、この第1肋骨に付着しているため首の影響を大いに受けるからです。首肩の症状には、環椎後頭関節同様、この第1肋椎関節は必須治療項目となります。

第一肋骨

≪上部の肋骨は、呼吸と深く関わってきます≫
また、肺の裏側にある上部の肋骨は、呼吸と関わってきます。背中がガチガチで、肋椎関節の動きを妨げますと、肺は機能が低下し、呼吸の質も低下します。酸素をたくさん取り込めないとか、逆に二酸化炭素をうまく吐き出せないとか肺の機能障害が見られますと、身体には様々な症状が出現することとなります。

≪このような症状は、もしかしたら肋椎関節の機能障害かもしれません≫
背中が痛い重い、最近息切れしやすくなった、喘息が出る、寝ても寝ても眠い、頭がいつもボーとしてやる気が起こらないなどの症状は、肋椎関節がうまく機能せずに、肺の機能が低下しているからも知れません。

このように肋椎関節は、上部では首や肩の症状に関わり、肺の裏側の中部では、呼吸とも関連しています。まさか肋骨がここまで身体に影響を及ぼしているとは、考えもつかなかったことと思います。肋骨は、ただ内臓を守っているだけではないという事実が、肋椎関節には隠されているのです。

≪治療を行うと、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込むことが可能となります≫
治療では横向きでこの肋骨を調整します。腕を上げる際にもこの肋椎関節は動いてきますので、腕を上げながら肋骨を同時に動かし、関節包内運動を整えます。これにより関節包は緩み、肋骨は大きく動き出し、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込むことが可能になります。
新鮮な空気を取り込んだ栄養たっぷりの血液は、身体の隅々まで行き渡ることが可能となり、様々な不定愁訴(頭痛や肩こり、息切れや動悸、全身倦怠感や自立神経症状など)を改善することができます。

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