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使いすぎても、使わなさすぎても痛みが発生してしまう。


痛みの原因として肩の使い過ぎ(オーバーユース)もしくは使わなさ過ぎ(アンダーユース)が考えられます。これは肩に限ったことではなく、腰でも膝でも痛みの原因の多くがこれにあてはまります。

使い過ぎにより肩の筋肉が疲労してしまい痛みが出てきたとか、使わなさ過ぎて肩が固まり痛みが出てきたなどが日常多く見受けられます。
また骨の変形による痛みとかケガをして痛むなども考えられますが、肩の痛みとしては、先の二つの原因が普段の臨床でほとんどを占めます。
多くの場合、これらが単体として原因になることは少なく、複数が重なって痛みを作り出しています。
肩が痛いから肩だけを治療するのではなく、多角的にアプローチして治療することが必要になってきます。

肩の痛みが出やすい症状、生活習慣は?


肩の痛みの4大原因として、姿勢・眼精疲労・運動不足・ストレスが挙げられます。

パソコン、スマホ、読書、細かい作業などを長時間同じ姿勢で続けていると、首、肩の同じ場所ばかりに負担がかかります。するとその部分に疲労が生じ、血流が悪くなり様々な症状が出てくると考えられます。

また眼精疲労により首の血流が悪くなり、首から肩に症状が出てくるものも多く見られます。

運動不足やストレスがあると、全身の血流が悪くなってきますので、それが引き金となり肩の血流も悪くなり症状が出てくることも考えられます。

なぜJSA治療
答えは関節包
それは、関節内の骨の動きを調整し、それを包んでいる”関節包”という薄い膜をゆるめ、膜に付く痛みの神経の興奮を抑えるからです

≪関節包が痛みのコントロールをしている≫
痛みを出す神経は、骨や軟骨には存在しません。
痛みを出す神経は、関節を包んでいる“関節包”に存在します。この関節包は、強い力で矯正を行うと、膜が傷つき、逆に痛みが強くなる可能性があります。ですから、数ミリという繊細で細かい関節内調整を行うことにより膜をゆるめ、痛みの神経の活動を抑えることにより、症状は改善していくのです。

関節の構造≪関節の構造≫
関節とは骨と骨の連結の部分を言います。この関節は、筋肉が伸び縮みした際に一緒に動き、関節が動くことにより手や足、腰など身体を動かすことができるのです。この関節の中をのぞいてみると、筋肉の下に関節包という薄い膜があるのがわかります。この薄い膜の働きが重要です。なぜならば、関節をコントロールし、細かな小さい動きを作り出しているのがこの関節包だからです。

≪関節包が小さく細かな動きのコントロールをしている≫
筋肉は、そのパワーによって大きな動きを作り出しますが、ボールを投げる際の肩や肘の複雑な動き、楽器を弾くしなやかな美しい指の動きなど小さく細かな動きが可能なのは、この関節包が動きの幅を調整しているからなのです。

≪関節包が関節の潤滑剤を作り出している≫
また関節包には、もうひとつ重要な役割があります。それは関節の栄養剤である滑液という液体の潤滑剤を作り出していることです。この滑液は、よく耳にするヒアルロン酸を多く含んでいて、この液体により関節の摩擦を減らし、関節がなめらかにしなやかに動くことを可能にします。

そしてこの滑液は、血管がない関節軟骨に栄養を届け、軟骨の育成もこの液体が担当しています。この滑液が少なくなると軟骨に栄養が行き届かず、関節の動きは硬くなり、身体はうまく動くことができなくなってしまうのです

関節包の役割

≪関節包は身体の使い過ぎや疲労で硬くなる≫
この関節にとって重要な関節包ですが、身体の使い過ぎや疲労、睡眠不足や栄養不足など身体に負担がかかった状態が続きますと、機能が低下し硬くなります。硬くなった関節包は、痛みの神経を刺激して、痛みが発生する原因を作り出してしまうのです。

≪関節包をゆるめるには、マッサージやストレッチでは刺激が届かない≫
この硬くなった関節包をゆるめるにはどうしたら良いでしょうか?

関節周りをマッサージしても、ストレッチをしてもなかなか変化しません。なぜならば身体の深い所に存在しているからです。通常のマッサージやストレッチでは、深部にある関節包まで刺激が届きません。

そこでどんな方法で関節包をゆるめるかと言いますと、関節内を繊細に丁寧に調整して、関節包を傷つけないように刺激を与える。これが関節包をゆるめる唯一の方法なのです。そこで、関節の中での骨の動きに着目しますと、関節包内運動という動きを起こしていて、これを調整することにより同時に関節包がゆるんでくるという事実があるのです。

≪同じ骨なのに、先端と真ん中では異なる動き方をする、関節包内運動とは?≫
関節を動かす時、関節包の中の骨は、外の動きとは全く別の動き方をしています。例えば腕を上げる際、腕は上がっていきますが、関節包の中の骨は数ミリ下に下がります。腕は上がるのに、関節包内の骨は下がっているという全く別の動き方をしているのです。

肩の外転の図

≪関節包内運動を整えると関節包が大きく緩み、症状が改善する≫
この関節包の中で起こっている別の動き方を関節包内運動と呼び、この動きを整えるのが治療の核であり、目的となります。なぜならば、関節包内運動を整える時、関節包が最も速く最も大きく緩むからなのです。

ただし、この関節包内の小さな細かい運動を把握するには、強い力で行うと全く触知できません。また、熟練した腕がないと、これもまた関節包内運動の触知は難しいのです。包内運動は数ミリの出来事なので、施術者には高い技術力と集中力が求められます。

関節包内運動の調整をしっかりと行うと、関節包は縮んだり、伸びたり、ねじれたりして、まるでマッサージされているかのように刺激が加わり柔らかくなっていきます。これにより痛みの神経の興奮が治まり、痛みが緩和されていくという仕組みです。

調整により、動きが出てきた肩関節は血流を取り戻し、痛みが段々と引いていくのがわかります。また関節機能向上マッサージを併用し、関節だけでなく筋肉にもアプローチすることにより、血流をさらに増やし、痛みを1秒でも早く取り去ることを可能とします。

そして肩だけでなく首や背中、腕も治療することにより、肩の負担を軽くし、痛みからの早期回復を可能とします。

肩関節について

肩 関節包

腕の上腕骨と背中にある肩甲骨が作る関節が肩関節になります。肩の関節包はたるんだハンモックのように付いており、肩が自由に動くように構成されています。

≪腕は元々内ひねりの形で存在しているので、前にせりだしています≫
腕の上腕骨は何となくイメージがつかめますが、その上腕骨の受け皿は肩甲骨なのです。肩甲骨は背中側にあるため、上腕骨の頭は自然と背中の方向を向くこととなります。頭が後ろを向いていると、腕は内ひねりの形で身体についていることとなり、腕は身体より前側にせり出しているという状態なのです。

肩関節後捻

≪せりだした腕は、レントゲンでわからない位数ミリ程、前にズレやすいのです≫
肩関節は、このような作りのため前にズレやすくなっています。腕をよく使ったり、前かがみの姿勢が多い人、また猫背がある方などは前のせり出しが強くなり、知らず知らずのうちに段々とズレてくるのです。徐々にこのズレが強くなると、まわりの筋肉や組織を引っ張り、痛み、だるさなどの症状が発生してきてしまいます。

ズレるといっても外からわかるほどはズレません。外から分かるほどズレていたら、それは肩の脱臼になります。レントゲンでもわからない位の数ミリのズレ。肩が凝る、腕が上がらないなど何かしら肩に症状のある人ほぼ100%に、このズレを伴います。従ってこのズレをしっかりと触診し、戻してあげることが肩の関節の治療にとって一番大事なことになるのです。

≪治療は、前に出た腕を戻し、肩の関節包内運動を整え、またズレないように周辺組織をゆるめる必要があります≫
治療では、関節包内運動を整え、関節包をゆるめることももちろん大事なのですが、それだけではまたズレた位置に戻ってしまうことが多いです。ですので、周りの筋肉や組織をしっかりとマッサージしゆるめ、関節包内の治療をし、またマッサージしゆるめ、包内の治療をするということを繰り返します。これらを繰り返すことによって、前にせりだしていた上腕骨は段々と後ろに戻ることになり、元の位置にかっちりと戻ると症状は消えます。

≪腕が前に数ミリズレていることを、しっかり触診してもらえるかが運命の分かれ道となります≫
肩の関節は、構造をしっかりとふまえた上で施術をできるかがポイントとなります。数ミリの関節のズレをしっかりと触診してもらえるかどうかが、運命の分かれ道だと言えるでしょう。

患者様の声

7年間どこに行っても治らなかった四十肩の痛みから解放されました

大阪市在住、50代女性、販売員

四十肩

四十肩 トリミング1

四十肩 トリミング2

・どういうことでお悩みでしたか?

10数年前に難治性四十肩を患い、痛みのため仰向けで眠ることも寝返りもできず、軽く手を当てるだけで激痛を伴う状態でした。

放っておいても治ると言われましたが、結局7年間痛みを抱えたまま過ごしていました。

・当院で治療してどうなりましたか?

肩が固まり腕が上がらず、無理に上げると痛みを伴う状態で、当初は治療後患部が熱を持ったり、痛んだり本当に治るのかと正直半信半疑でした。

ところが日を追うごとに痛みも減り、腕を軽く動かせるようになり、7年間苦しんだ四十肩の痛みから解放されました。

・当院の良かったところはどんなところですか?

大阪に引っ越してからは思うように通院できませんが、電話でもメールでも対処法やストレッチをアドバイスしてもらえるので本当に心強いです。

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