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肩の亜脱臼


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10日の日曜日、朝の診療開始直後から肩が痛いと、立て続けに3人の方が来院されました。

このように、同じ日に同じ症状の人が続くことって結構あります。ギックリ腰の人ばかりが同じ日に集まるとか。

気温差が原因なのかわからないですけど、人間の身体てみんな同じように反応するんだなーと不思議に思いますね。

その中で朝最後に来た男性の患者さんは、特に痛そうで、腕が全く上がらず、腕を少し動かすだけでも肩に痛みが響くと訴えます。

もう最初様子を見たときにピンときました。肩が少し外れているなと。今まで何回か同じような患者さんを見ているのでわかりました。

しかも、原因を聞いてみると寝て起きた時にすでに動かなくなっていたとおっしゃっています。これも臨床をしていると良く聞くんですよ。夜寝ている間に、寝返りをした時に肩がズレてしまうというメカニズム。

早速上向きで寝てもらって触診。肩は95%以上の確率で、前方にズレます。この男性の患者さんも、肩がやはり前に亜脱臼(脱臼までいかないが、少し外れている状態)していました。

亜脱臼もいつものAKA、JSAの関節治療法で対処できます。肩を少しずつ動かしながら、後ろに後ろに戻していくと、腕は肩の高さ位までは上がるようになりました。

あとは湿布を貼って炎症を抑えていけば大丈夫。翌日の成人の日も診療に来てもらいました。まだ痛いですが、腕は肩を越えて上がるようになっていましたよ。

疲労を溜めると、筋肉がこわばり、寝返りなどのちょっとしたことでも肩はズレます。

また五十肩などの肩が上がらない病気でも、実は肩の前方のズレが必ずあります。レントゲンでは写らない位微妙なズレですが、触るとわかりますね。

五十肩もこのズレを治さないと、なかなか痛みがひいてこないんです。でも、このズレさえ調整すればきちんと早くに治りますよ。

この時期どうも肩を痛めやすいみたいですので、みなさんもお気をつけ下さい。

 


  • この記事を書いた人

  • 岸野洋人

  • 滋賀県野洲市きしの鍼灸接骨院の院長。学生時代にいつまでも治らない腱鞘炎に困り果て、その症状を治した鍼灸治療から治療家の道に。夢は治療をしながら世界を回ること。
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