平戸のおじさんは、おばあちゃんちの隣でお寿司屋さんを経営しています。
新聞やテレビの取材、雑誌など様々なメディアに出る位有名人らしいですよ。今は忙し過ぎて、取材は全部断っていると言っていました。
それ位おじさんのお寿司はおいしいんですよ。魚の活きが良すぎて、弾力があって噛み切れない程なんです。
そんなおじさんととにかく酒飲みました。夕方の6時から始まって、寝たのが1時位。こんなに飲んだのは学生以来という位、ビールといも焼酎呑んだくれました。
「おい、ヒロト商売っていうのはなー」
「ヒロト酒飲んでるかー」
「おいヒロト、職人てやつわなー」
とおじさんの職人魂、商売魂をたくさん聞いてきましたよ。
途中おじさんの酒グラスを、氷水グラスに替えて飲ませてみると、
「なんだ、うすい酒だなー」
と氷水と酒を間違える位酔っばらっている様子。
おじさんとにかく上機嫌で話してましたよ。店が終わり、家に帰ってからも、集まった兄弟やお父さん達と飲んで騒いで、お正月を満喫していました。
そんなおじさんも早朝板場に立つと、職人に戻ります。魚と格闘し、さばいていく姿はとても輝いて見えましたよ。
同じ経営者として、職人として、何か親近感が沸いた感じがしました。
僕もおじさんみたいに取材を断れる位になりたいなー。しかしまだ取材すらきたことないじゃん。しかも取材にきたら喜んで、ヒョイヒョイ出そう。
「まだまだ甘いなヒロト」
とおじさんに言われそうです。
この記事を書いた人
岸野洋人
滋賀県野洲市きしの鍼灸接骨院の院長。学生時代にいつまでも治らない腱鞘炎に困り果て、その症状を治した鍼灸治療から治療家の道に。夢は治療をしながら世界を回ること。
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