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顎関節症の症状に対して病院では出来ない滋賀県の治療院の治療方法紹介します。


・あごが痛い
・食べ物をかむとあごが痛い、だるい
・口を開ける時、大きく開かない
・朝起きる時、あごに痛み、だるさを感じる
・口を開くときに音がする

このようなあご、口の症状でお悩みではないですか?

今回は顎関節症の原因から当院の治療方法まで、今顎関節症で困っている方の為にも詳細に記事を書いていきます。

顎関節は、下あごと上あごが関節しているのではなく、下あごと側頭骨が関節している

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あごの関節、顎関節は、下あごの骨=下顎(かがく)骨と、頭蓋骨である側頭骨という骨で作られています。

下あごと上あごで関節を作っているのではなく、下あごと側頭骨で、関節を作っているのです。

ですので、顎関節の治療をする際、側頭骨のゆがみ=頭蓋骨のゆがみを考え治療しなくては、顎関節症は改善して来ないと言えます。


土台である側頭骨を調整することにより、顎関節症を改善する

噛むときによく動く下あごの調整ももちろん必要です。しかし、動かずに止まっている側頭骨を調整する方が、顎関節症の治療では大事と言えます。

なぜならば、土台が歪み、向きが曲がっていると、下あごも曲がった向きに動いてしまうからです。

本来動く方向ではなく、違った向きに下あごが動きますと、痛みやだるさ、開口障害や音が鳴るなどの症状が出やすくなります。
ですので、顎関節症に対する治療は、側頭骨の調整が特に重要となります。
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顎関節症とは?

あごに起きる様々な症状をひとまとめにしたものが顎関節症と言われます。
顎の痛みや口を開ける時のひっかかる音、開閉障害など、顎関節症は様々な症状を含みます。


なぜこのような顎関節の症状が起きてしまうのでしょうか?

原因は2つ考えられます。

1.顎関節自体が歪み関節がうまく機能していない
2.口を開閉する筋肉が硬く縮こまりうまく機能していない

この2つを考えてみたいと思います。


1.顎関節自体が歪み関節がうまく機能していない

これはどういうことかと申しますと、顎関節の動きが、左右で大きくバラついているということです。

顎関節は、左右で動くタイミングが違っていたり、動く範囲が違っていたりの左右差は必ずあります。

これはその人の噛み癖(左右どちらか噛みやすい方がある)により、ほとんどの方に見られますので問題ではありません。

しかし、この左右差が大きくなると、なんらかの症状として発生してしまうことが問題となります。

痛みであったり、開閉障害であったり、音であったり症状は様々です。ですので、顎関節の治療を考える際、この左右のバラつきを小さくしてあげることが重要となります。

特に左右の顎関節の位置の差に注目します。関節が位置している左右差が、前後で5ミリ以上開きますと、症状が出やすくなると当院では考えています。

ですので、左右の前後差を5ミリ以内に抑えることが治療の目標となります。
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2.口を開閉する筋肉が硬く縮こまりうまく機能していない

・側頭筋
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側頭筋は、頭蓋骨である側頭骨から、下あごの前側に付着している筋肉です。この側頭筋は、あごを支え、そして口を閉じ、噛むための筋肉でもあります。

ストレスでかみしめ過ぎたり、または噛み癖で、片方の側頭筋だけ使い過ぎたりしますと、硬く縮こまってきます。

この筋肉が硬く縮こまりますと、側頭骨が筋肉に引っ張られ前に傾き、顎関節は後ろに数ミリ出っ張り歪みます。

この側頭筋が、顎関節の歪みを引き起こす原因の1つとなるのです。


・咬筋
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こちらの咬筋は、字のごとく噛むための筋肉です。あごの前から後ろに付着し、口を強く閉じる筋肉となります。

この筋肉が硬く縮こまりますと、下あごの後ろの部分が上に引っ張られることとなります。

それにより、顎関節は側頭筋の時と同様、後ろに数ミリ出っ張り歪んでしまうのです。

・舌骨上筋群
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舌骨より上にあるたくさんの筋肉を総称して、舌骨上筋群、舌骨より下にある筋肉群を舌骨下筋群と呼びます。

口を開ける際、働くのがこの舌骨上筋群となります。ですので、これらの筋肉が硬く縮こまりますと、口が開きにくくなると言えます。


〈顎関節の関節包内運動を整える、当院のJSA治療について〉


1.顎関節の調整
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図のように、口の運動とは逆に動く数ミリの動きが顎関節にはあります。これを関節包内運動と呼び、全身関節がある所でしたらどこでも起こっています。

逆に言えば、この数ミリの関節包内運動が起こらないために、運動が障害され、様々な症状が出るのです。

ですので、当院の関節調整とは、この関節包内運動を整えることを指します。
数ミリの小さな細かい運動をしっかりと出してあげることにより、関節は軽くスムーズに動くことが出き、様々な症状を取り去ることが可能となります。

特に、顎関節のような小さな関節を力任せに矯正することは、関節を傷つけやすいと言えます。

ですので、繊細で丁寧な関節調整を行うべきだと当院は考えています。


2.側頭骨の調整
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側頭骨は、上側の部分が中に入り込んで歪むことが多くみられます。また、側頭筋が前に引っ張りますので、前側にも歪みやすいと言えます。
この2つの歪みを調整し、顎関節の位置を戻してあげることが重要となります。


3.首の調整

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側頭骨の調整と並行して大事なことは、首の治療です。
顎関節が悪くなっているということは、顎を支える首周りの筋肉や関節にも大きな負担がかかるからです。
ですので、首の関節、特に後頭骨との境目にある環椎後頭関節の調整を行い、首周りの筋肉を緩めます。これにより、顎を楽に支えることが可能となります。
 
関連リンク:首の治療内容


4.筋肉のマッサージ

側頭筋、咬筋、舌骨上筋群のマッサージを行うことにより、硬く縮こまった筋肉を柔らかく、質の高い筋肉に変化させていきます。
これにより、関節の歪みを調整しても、歪みの位置に戻らないよう保つことが可能となります。


なぜこの治療方法が有効なのか

関節だけを調整しても、すぐまた歪みの位置に戻ります。

なぜならば、周りの筋肉が硬いため、歪んだ位置を覚えていて、その歪んだ位置が正しいと認識しているからです。

また硬く縮こまった筋肉だけを治療しても、関節自体の歪みは治ってこないと言えます。ですので、顎関節と周辺の筋肉と両方を治療する必要があるのです。

当院では、関節と筋肉両方の治療を行っていますので、この治療方法が顎関節症に対し、有効であると言えます。



当院に顎関節症で治療にこられた方


1.近江八幡市在住40代女性


この患者さんは、首や肩の痛み、背中の痛み、頭痛、顎の痛みなど上半身に痛みが集中していました。
特に、顎の痛みは寝起きにひどいらしく、夜寝ている間に強くかみしめているようです。
朝起きると顎がだるく、口が開けにくく、痛みを伴うとおっしゃいます。また食事をする時も、噛むと右顎で音が鳴ると言うことです。

触診してみますと、右の顎関節が左よりも前の方に位置しているのがわかりました。
多少の誤差は皆さんあると思いますが、この方の場合、5ミリから1センチ位、前後に左右差があります。
左右差が5ミリを超えると症状が出やすいと当院では考えており、この方は5ミリを超えていますので、やはり症状が出ていらっしゃいます。

また側頭筋や咬筋も硬く縮こまっているのですが、胸鎖乳突筋乳と呼ばれる首から鎖骨までの筋肉も目立って固まっています。
この胸鎖乳突筋も、顎の痛みの原因の1つと考えられますので、これらを含め治療し、1週間様子を見てもらいます。

1週間どうでしたかとお尋ねしたところ、朝のだるさや痛みがマシになってきたということです。まだ音が鳴ったり、食事の時の痛みは残りますが、少し頻度が減ってきたとおっしゃいます。

この治療を4,5回ほど続けたところ、朝の痛みはほとんど気にならなくなったということです。音も出なくなりましたが、ただもう少し食事のときの痛みは残るようです。

現在も週1回程治療に来られており、痛みに波はありますが、さほど気にすることもなく日常生活を過ごされているようです。


2.栗東市在住30代女性


この患者さんは、顎の痛みや口を開けた時のクリック音、それと頭痛の症状がありました。
特に辛いのは、朝起きた時と言うことです。夜寝ている間に強く噛みしめており、毎朝顎が痛いとおっしゃいます。
口にマウスピースを入れて寝ているそうですが、それでも顎の痛み、だるさがあるようです。

触診してみますと、側頭筋はだいぶと硬く縮こまっており、顎関節自体よりも側頭筋の問題が大きいようです。
ですので、側頭骨の調整と側頭筋のマッサージを第1に考え、顎関節の調整や咬筋の治療などを行い、1週間様子を見てもらうこととしました。

1週間調子はいかがでしたかとお尋ねしたところ、寝起きの痛みが少しマシになった気がするということです。
側頭筋を触ってみますと、前回よりも柔らかく感じられ、治療効果が少し出てきているようです。

同様の治療を繰り返し、2ヶ月ほど続けましたところ、朝の痛み、だるさはほとんど感じないようです。
お仕事中も、さほど痛みなくお過ごしになられているそうなので、それでしばらく様子を見てもらっています。

現在は通院されておりませんが、調子よくお過ごしになられていることと思っています。


3.野洲市在住、50代女性


この患者さんは、あごの痛みはありませんが、いわゆる開口障害です。お若い時から口がほとんど開かず、指1本半ぐらいしか口が開きません。
歯ブラシをしても奥歯まで届かず、虫歯になりやすいとおっしゃいます。
また歯医者さんに言っても口が開きませんので、虫歯の治療もなかなか進まず、あごと歯の問題にはずっと悩まされ続けているということです。

触診してみますと、顎関節が左右両方とも、後ろにずれてきているのがわかりました。また、首の前面にある舌骨上筋群は、木の板のように硬くなっています。
この2つの問題が、口が開かない原因と思われ、これは生まれつきなのかもしれません。
生まれつき顎関節に問題があると、治療でどこまで回復するかわかりませんが、患者さんの了承を得て治療してみることにしました。

治療は、顎関節を前に引き出し、舌骨上筋群をマッサージして緩めます。

最初の1、2回の調整では、ほとんど変化が見られませんでした。
しかし、3回目の治療後、指1本半しか開かなかったものが、指2本分開くようになりました。
少し改善の兆しが見えてきましたので、僕も患者さんもほっとしたのを覚えています。

現在も週1回の治療を2ヶ月ほど続けています。治療を重ねるごとに口は開き始め、現在指2本半位は開くようになりました。
本当に少しずつですが口が開いてきており、このまま続けていけばもう少し改善するのではないかと考え治療に取り組んでいます。

当院では、顎関節症に対して適切な治療を合わせて行うことにより、1秒でも早く痛みを取り去るよう治療に取り組んでいます。

ぜひ顎関節症でお困りの方はまず一度ご来院下さい。




  • この記事を書いた人

  • 岸野洋人

  • 滋賀県野洲市きしの鍼灸接骨院の院長。学生時代にいつまでも治らない腱鞘炎に困り果て、その症状を治した鍼灸治療から治療家の道に。夢は治療をしながら世界を回ること。
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