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肩こりを放っておくとどうなるか。放置しておくことの危険性をまとめました。


・肩はいつもこっているけど、治療したら良くなるの?
・治療って症状がひどい人が行くものではないのですか?肩こりでも行っていいのですか?
・どの位の肩こりで治療に行っていいのかタイミングがよくわからない。
・治療というものは全くしたことがないので、何だか恐いイメージ。

などなど肩こりに対するイメージは人それぞれです。

ただ肩が凝るということは、しょうがないものだとあきらめていませんか?
家事や育児、掃除や仕事などをしたら、肩がこることは当然だと感じていませんか?
だから、肩こり位放っておいても何ともないとお考えになっていませんか?

日常生活を送っていると、肩を凝らすようなことは確かにたくさん存在しています。家事や育児、掃除やお仕事など挙げたらきりがありません。

次から次に用事や仕事が入り、これが片付いたら次はあれをしないと、あれが済んだら次は・・・。と何かに追い回される生活をしていますと、肩こりなんて構っていられないかもしれません。

ですがこの肩こり、放っておくと様々な症状を引き起こす可能性があります。

今回は、肩こりを放っておくと出現するかもしれない症状についてまとめてみました。

必ずこうなるとは限りませんが、もしかしたらということで、心に留めておいて欲しいと思います。



肩こりを放っておくとなる9つの危険性

1.40肩、50肩になる
肩こりと言う状態は慢性的に肩の血流が悪い状態です。肩の血流状態が悪いということは、腕をうまく使えていない、動かせていない状態と言えます。腕がうまく動いていませんと、背中や首、肩の筋肉に負担がかかり、それらは余計に血流が悪くなり、筋肉はさらに固まって縮こまっていきます。

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「これらの筋肉が固まり、縮こまると40肩50肩になる」

そうこうしている内に、腕は固まり、だんだんと上がらなくなってきてしまうのです。この状態が40肩、50肩であり、ご自分でも知らず知らずの内に進行していますので、注意が必要です。

2.血圧が上がる
血液を送り出す心臓は、心臓よりも高い位置に血液を送る際、通常より負担がかかると言えます。肩や首に血液を送るには、余計に力が必要と言うことです。

ですので、首や肩の筋肉が固まっていますと、その周辺の血管は筋肉に圧迫されます。すると、血流が滞り、ただでさえ負担がかかる心臓に、さらに追い打ちをかけてしまうことになるのです。その結果、血圧が上がります。

原因不明の高血圧は、もしかしたら肩こりが原因で起こっているのかもしれません。


3.目がかすむ、ぼやける、視力が悪くなる、など目の症状が発生する
肩、特に首ですが、筋肉が固まり、血流が悪くなりますと、顔や頭に行く血流も不足するということです。

首を通る内頚動脈という動脈は、目を栄養する眼動脈に繋がっており、肩や首が凝ると、目への血流が不足するということです。すると、目に関係する様々な症状が起こる可能性があり、これも注意が必要と言えます。

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4.胃腸の調子が悪くなる
肩、特に背中ですが、背骨からは、内臓をコントロールする神経=自律神経がたくさん出ています。ですので、背中が固まり、血流が悪くなりますと、これらの神経の活動も低下し、内臓の機能も低下すると言うことです。

胃痛や胃もたれ、食欲不振など特に胃の症状が出やすくなると言えます。

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5.気分がすぐれないので、いつも体調が良くない
肩が凝っている状態というのは、憂鬱では無いでしょうか?身体の一部が重たいという事は、体調もすぐれず、気分も悪く、イライラしたり、やる気が起きなくなったりなど、様々な精神面の症状も引き起こします。

肩こりを放っておくと、身体面だけでなく、このように精神面にも影響を及ぼす可能性があると考えられます。


6.寝つきが悪くなったり、不眠症に悩まされたりなど睡眠の問題が発生する
肩、首が凝っている状態でベッドに入っても、なかなか寝付けない、寝てもすぐに目が覚めてしまうなどの睡眠障害の症状が出やすくなると言えます。

なぜなら、肩と首のこりのせいで、身体が全くリラックスできないからです。神経が高ぶっている状態であり、これでは良い睡眠を取ることは難しいと言えます。

また、身体が緊張していますと、寝返りもうまくできません。寝返りをしませんと、身体は同じ姿勢で固まって寝ているということになり、同じ所ばかりが圧迫されます。圧迫されると、血流が悪くなり、これでは、睡眠も浅くなり、なかなか疲れが取れないという状態にもなりかねません。

また睡眠中の問題だけでなく、目覚めが悪くなるということも考えられます。睡眠が浅くなるので、どうしても朝の寝起きが辛くなるのです。朝なかなか起きることができないという方は、もしかしたら肩と首のこりが原因かもしれません。

7.仕事や家事、勉強など日常生活の能率が落ち、快適な生活を送れない
肩が凝っているという状態は、それが気になり、仕事や家事、勉強に集中できないかもしれません。特に受験前の学生の方にとって、肩こりが気になって勉強ができない、となると死活問題です。また、肩こりのせいで料理がはかどらない、掃除をやる気も起きないとなると、普段通りの快適な生活を送ることも難しくなると言えます。


8.顔がむくみやすくなる
首の動脈が、固い筋肉に圧迫され、血流が悪くなりますと、顔への血流も悪くなります。

また、顔の栄養を終えた血液が通る静脈も、首で圧迫されますと、うまく老廃物が顔から排出できません。これにより、顔の新陳代謝が落ち、特に寝起きの顔のむくみが気になってきます。毎朝顔がむくむという方は、もしかしたら、首や肩のこりが原因で起こっているのかもしれません。

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9.頭がフラフラし、頭痛やめまいが起きやすくなる
これは特に首ですが、左右で首の筋肉のバランスが崩れますと、めまいが起きやすいと言うことです。

これは、体の平衡機能を感知する三半規管のバランスが、左右で崩れるから起こるものと考えられます。ですので、原因不明のめまいや頭痛、耳鳴りなどは、もしかしたら肩と首のこりのせいで引き起こされている可能性もあるということです。


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原因不明の症状は、もしかしたら肩こりが原因かもしれません

以上9つ挙げてみました。これらが必ず起こるとは言えません。ただ起こる可能性は、肩こりがない人よりも高いということです。

しかも、本人が気づかない内に、知らず知らずのうちに、症状が進行している可能性も十分考えられます。ですので、これらの症状に該当しないか、ご自分で一度チェックしてみて下さい。そして、少しでも不安に感じたらやはり治療はしておくべきです。症状が起こってからでは、治るのに時間がかかってしまうからです。

また原因不明の高血圧や胃腸の症状、頭痛やめまいなどが、もしかしたら肩や首の凝りのせいで起きているのかもしれないということです。ですので、もしこのような症状があって、特に原因が見当たらないという方は、1度首や肩の治療をしてみることをおススメします。



  • この記事を書いた人

  • 岸野洋人

  • 滋賀県野洲市きしの鍼灸接骨院の院長。学生時代にいつまでも治らない腱鞘炎に困り果て、その症状を治した鍼灸治療から治療家の道に。夢は治療をしながら世界を回ること。
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