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手術いらず!滋賀県の治療院で腰部椎間板ヘルニアの患者さんを治療した結果を綴ります!


・お仕事をされていると腰が痛くなる
・立ったり座ったりで腰が痛くなる
・前かがみで腰が痛くなる
・お尻や足も痛い
・足にしびれがある
・足に力が入りにくい

などなど。

これらの症状は今回「腰痛」で通院前に訴えられた内容でした。

それが当院で治療を9回したところ、しびれはほぼなくなり、腰も足も楽になるという状態に!今も元気にご自宅で農業に励んでおられるぐらいです。


実際に腰痛で苦しんでいた時から、通院時の回復具合や治療方法を書いていきます。

腰痛はいつごろから発生して、どういう風に症状が悪化したのか。


いつごろからなぜこのようになったのかお尋ねしますと、ここ半年位で急に症状が悪化してきたとおっしゃいます。

それまでも腰痛はありましたが、自然と治っていましたので、それほど気にすることもなく過ごされていたそうです。しかし、半年位前から足がしびれ始め、それまで安静にしていたら良くなっていた腰痛が、座っても寝ていても痛くなってきたと言うことです。

整形外科に行き、診断を受けますと、腰部椎間板ヘルニアと診断され、腰椎の4番と5番の間が狭くなり、椎間板の1部がはみ出し、神経を刺激しているようです。ドクターには手術しかないと言われ、患者さんは少し考えさせてくださいとおっしゃり、そこでお友達に相談されたそうです。そして、当院来院の運びとなりました。

またお話をお伺いしているとお仕事と家の農作業などで重たいものを持ったり、立ったり座ったりを繰り返すことで腰に負担がかかり、それも腰に負担をかけ続けた要因となっているようです。

腰部椎間板ヘルニアへの滋賀県の鍼灸整骨院の治療・診断を綴ります


治療1回目
問診も終わりましたので、次に触診です。仰向けになってもらい膝を立て、左右に倒してもらいます。すると、右に倒した時はなんともないが、左に倒した時に、右側の腰が痛く突っ張るとおっしゃいます。右側の腰の障害だとこれでわかります。足のしびれも右足がしびれるということでした。

次に横向きに寝てもらい、骨盤と腰椎5番の関節=腰仙関節、骨盤と仙骨の関節=仙腸関節を触診してみます。どちらの関節も左はそれなりに動きがありますが、右側は完全にロックしていて全く動きません。この2つの関節に腰の負担が出ていると言えます。

そしてヘルニアがある4番、5番を触診してみますと、4番5番の椎間関節は、動きが悪いとは感じられませんでした。むしろ、その上の3番4番の関節の方が動きは固く感じられます。ですので、ヘルニア以外の場所を治療することによって、圧迫された神経が逃げられる環境を整えます。

また、股関節とでん部の触診も行ってみます。足のしびれの場合、椎間板で神経が圧迫されていることはもちろんですが、股関節とでん部の筋肉(大腰筋、梨状筋)が神経を圧迫する可能性も大きいからです。こちらも触診してみますと、でん部も非常に硬くなっており、それにより股関節の動きも固く、足が上げにくくなっています。ですので、こちらも一緒に治療していく必要があります。

これらの調整を行い、また4日後に来院してもらうことにしました。

関連リンク:腰の治療について


治療2回目
この4日間調子はいかがでしたかとお尋ねしたところ、腰痛は楽でしたが、しびれは変わりませんとおっしゃいます。痛みは少し改善されたようですが、しびれはまだまだのようです。

腰仙関節、仙腸関節、椎間関節と触診しましたら、前回よりは動きが出てきています。ただ、椎間関節はもう少し動きが足りないようです。関節の固さ、渋さが感じられました。ですので、もう少し椎間関節調整を念入りに行うことにしました。

また、大腰筋や梨状筋は少し柔らかさが出てきていますが、まだまだ硬さが残りますので、マッサージとストレッチを繰り返し、筋肉を緩めていきます。

これでまた4日後に来てもらうことにしました。


治療3回目
今日はどんな様子ですかとお尋ねしたところ、痛みはだいぶ減ってきた、そして足のしびれは若干マシになったような気がすると言うことです。

しびれの治癒目安として、3分の1の法則というものがあります。これは、治療を始めるまでにしびれていた期間の3分の1日が、治癒目安となるという考え方です。ですので、この患者さんの場合、半年ほど患っていらっしゃいますので、しびれが取れるのに2ヶ月はかかると目星をつけることができるのです。

個人差がありますのでこれがすべてとは言えませんが、おおよその目安として考えて下さいとお伝えしました。

前回と同様の治療を行い、1週間後に来ていただくこととします。


治療4回目
この1週間調子はいかがでしたかとお尋ねしたところ、腰痛は楽です、そして足が上がりやすくなりました。しびれは少し薄くなったような感じがしますとお答えになりました。

足が上がるようになって、しびれも少し薄くなったと言う事は、大腰筋や梨状筋が多少なりとも神経を圧迫していると言うことです。この2つの筋肉の硬さが少し取れてきましたので、足も上がりやすくなり、しびれも薄くなってきたと考えられます。

ですので、いつものように関節の調整を行い、それに加えお尻や足の筋肉もしっかりとマッサージやストレッチを行い、また1週間様子を見てもらいます。


治療5回目からそれ以降
その後治療を続け、9回ほど行いましたらしびれはほぼなくなりました。腰も足も楽になったということです。その後患者さんは、お仕事を退職され、今はご自宅で農業に励んでおられます。農作業をし、お身体に不調があると来院され、現在も月に1、2度来院されています。



腰部椎間板ヘルニアとは?


今回の症例は腰部椎間板ヘルニアということでした。

ヘルニアは、若い方から中高年の方まで幅広く起こる可能性があり、腰痛と足のしびれを伴います。

腰部椎間板ヘルニアは、骨と骨の間にあるクッション=椎間板の一部がはみ出し、神経を圧迫している状態をいいます。図を見てください。

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神経に椎間板が入り込んでいるのがわかります。この神経は、足の方へ繋がっていますので、ここで圧迫されると、腰だけでなく足にも症状が出てしまうのです。ですので、この圧迫している神経をどう対処すべきか?これが問題になります。

ヘルニアの場合、神経の回避運動を利用する

これは臨床上の経験なので、証明しろと言われても難しいのですが、神経は回避運動を行うことができるようです。つまり、圧迫している椎間板から逃げることができるのです。先ほどの図では、大きく書いてありますが、実際椎間板がはみでているのは数ミリです。ですので、神経が数ミリ動いてくれれば、圧迫は解除できるのです。

そのためには、腰と骨盤の関節=腰仙関節や、骨盤と仙骨の関節=仙腸関節、腰と腰の間の関節=椎間関節をしっかりと調整し、またヘルニア周囲の筋肉を緩めてあげることが必要になります。しかし、これらさえしっかりと行うことができましたら、神経はうまいこと圧迫から逃れ、腰痛や足のしびれもなくなります。レントゲン上は何も変わりませんが、症状は変わってくるという現象を起こすことが可能になるのです。

そして、はみ出た椎間板は身体が吸収し、自然とヘルニアが治っていくという結果になります。

また腰や骨盤、股関節の調整、それら関節周りの筋肉をしっかり緩めれば、神経は椎間板の圧迫からうまく逃げることができます。これは、人体の自然治癒力を最大限に活用していると言えるでしょう。

ですので、当院では、身体の自然治癒力を最大限に高めるよう施術し、手術しかないと言われたヘルニアでも改善できるよう、日々治療に取り組んでいます。





  • この記事を書いた人

  • 岸野洋人

  • 滋賀県野洲市きしの鍼灸接骨院の院長。学生時代にいつまでも治らない腱鞘炎に困り果て、その症状を治した鍼灸治療から治療家の道に。夢は治療をしながら世界を回ること。
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