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脊柱管狭窄症の方が滋賀県の鍼灸整骨院で治療!「ハワイに一週間いけるレベルまでに!」


50代の草津市出身の腰部脊柱管狭窄症で悩まれいた女性の方が本日のお話の主人公です。

来院時には

・腰が痛い
・足が痛い
・歩いていると足がだんだんしびれてくる
・歩くとしびれたり痛くなったりするので歩くことが億劫
・足で特に痛いのは股関節の辺り

などの症状があった女性のこの方。

ただ当院に半年ほど治療した通院後は、念願の海外旅行に行かれるほどに回復!ハワイで一週間程、観光やショッピングなど楽しまれてきたそうです。

どんな治療を行い、そして腰部脊柱管狭窄症とはどんな症状なのか?綴っていきます。


腰部脊柱管狭窄症になった原因とは?


初診ではまずいつごろからなぜそうなったのか聞いていました。

ただ「原因は特に見当たらない」と。お仕事もされていますが、それが原因とも思えず、また日常生活も特に腰に負担をかけるようなことをしているわけでもなく、原因はよくわからないようです。

しかし、4年ほど前に足が痛くなり、整形外科に行き、レントゲンを撮ってみますと脊柱管狭窄症と診断されたようです。

4年前は、そこまでひどい症状ではなかったようですが、ここに1年で悪化してきており、15分ほど歩くと足がしびれ、足が上がらなくなってくるとおっしゃいます。ですので、歩くことも億劫になり、外出するときは車を使うということです。


そもそも腰部脊柱管狭窄症とはどういう症状なのか?

腰部脊柱管狭窄症は、文字通り脊柱管と言う管が狭くなると言う病気です。

脊柱管は、背骨の中をホースが通るように走っており、このホースが何らかの原因によって狭くなっているということです。それが腰に発生すると、腰部脊柱管狭窄症となります。

なぜホースが狭くなるのかと申しますと、年齢とともに骨が変形し狭くなった、腰椎を骨折しその部分が狭くなった、背骨にケガをし、それが原因で狭くなったなど様々な原因が考えられます。

ですが、やはり1番多いのは、年齢に伴い背骨が変形し起こってくる狭窄症と言えます。


脊柱管狭窄症への滋賀県の鍼灸整骨院の治療・診断を綴ります


治療1回目

原因がわからないということでしたので、初回の触診では仰向けに寝てもらい、膝を立て、左右に倒してもらいます。

この時に腰に痛みが出ないか、足に痛みが出ないか、つっぱったりしないかを診ます。この患者さんの場合、左右どちらに倒しても右側が突っ張る、痛いとおっしゃいましたので、右側に症状が発生しているということがわかります。

次に横向きになってもらい、腰と骨盤の関節= 腰仙関節、骨盤と仙骨の関節=仙腸関節、腰と腰の関節=椎間関節の動きをチェックします。

触ってみますと、腰仙関節と腰椎3、4番、4、5番の椎間関節は特に動きが硬くロックして、全く動きません。仙腸関節はそこまでロックしておらず気になりません。ですので、このまま腰仙関節と椎間関節の調整をしました。


椎間関節と腰仙関節の関節調整は、内圧をさげるため特に重要です

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特にこの椎間関節と腰仙関節の調整は、狭窄症にとって重要です。

なぜなら、腰椎を直接触り調整することによって、脊柱管の向きや角度を数ミリ動かし、内圧を下げることにつながるからです。

内圧が下がりますと、締め付けられている神経が解放されますので、症状軽減が可能となります。
関連リンク:腰の治療について

次に、横向きのまま股関節の動きをチェックします。

膝のあたりを持ち、少し足を上げ、胸のほうに寄せたり、後ろに反らせてみたり、横に上げたり、ひねったりしてみます。すると、後ろに反らせる運動、横に上げる運動、外にひねる運動がほとんどできていないことがわかりました。

これは、狭窄症によるものなのか、股関節自体が悪いのかそれはわかりませんが、改善する必要があります。ですので、このまま股関節も横向きのまま調整し、上向きになってもらいます。

上向きでもう少し股関節を調整し、先ほどのように膝を立て左右に倒してもらいます。すると痛みなく、突っ張ることなく倒すことができますので、身体が変化したということになります。

一度立ってもらい、少し院内を歩いてもらい、どうですかとお尋ねしたところ、足が軽い、痛みなく足が上げられるので歩くのがとても楽です、とおっしゃいました。少し改善してきたようです。これで1週間様子を見てもらうことにしました。



治療2回目

1週間調子はいかがでしたかとお尋ねしたところ、歩きやすくなった、足が上がりやすくなった、痛みは少しマシだがまだ気になるとおっしゃいます。少しですが、改善した様子が伺えます。ですが、まだまだ改善の余地がありそうです。

前回と同様の治療し、さらに脊柱管内の圧力を下げるため、はり治療も行うこととしました。やはり、はり治療は即効性があると言えます。悪さをしている組織や筋肉に直接、ダイレクトに刺激を与えるからです。骨の周りの組織に刺し、内圧の軽減を図ります。

腰仙関節は前回に比べ、少し動きが出てきています。しかし、椎間関節の方がまだまだ硬さが感じられます。ですので、椎間関節周りにもはりをし、股関節を調整し、1週間様子を見てもらうこととします。


治療3回目

この1週間調子はいかがでしたかとお尋ねしたところ、だいぶ痛みが減ってきたとおっしゃいます。少しずつ歩かれているようで、家の周りや買い物に行った時など、15分位は歩けるようになったそうです。はり治療が功を奏したようです。はり治療で、管内の圧力が下がってきたと考えられます。

今回も前回同様、関節の調整やマッサージにはりを加え治療しました。少し調子が出てきましたので、今度は2週間空けてみます。


治療4回目

調子はいかがでしたかとお尋ねしたところ、腰はだいぶ良いが、歩くと股関節の前側が痛いとおっしゃいます。

これは、狭窄症の影響もあるかもしれませんが、股関節の問題とも取れます。実際触ってみますと股関節が内に入っており、(うち股)、うちに入りすぎた股関節が痛みを出していると考えられます。

うち股の治療には、腸腰筋を緩めることが欠かせない

なぜうち股になっているかと申しますと、生まれつきとか骨盤の角度の問題など原因は様々です。しかし、それにプラスして、腸腰筋が固まっている、お尻の筋肉が弱っているなどの理由から、さらにうち股を強調しています。

特に腸腰筋は、足を上げる筋肉として固くなりやすいので、腸腰筋をしっかりと緩めることが、股関節の痛みの治療にとって特に大切となります。

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前回と同様の治療と、今回はとくにこの腸腰筋をしっかりと治療し、また2週間様子をみてもらいます。


治療5回目からその後

前回から調子はいかがですかとお尋ねした所、足が軽く上がり、股関節も痛くありませんということです。だいぶと調子が出てきたようで、こちらも安心しました。

その後月に1、2回治療を続けていき、半年程治療した結果、患者さんは念願の海外旅行に行かれました。ハワイで一週間程、観光やショッピングなど楽しまれてきたそうです。

現在も通院されており、症状に波はありますが、日常生活は問題なく過ごされているようです。


今回の症例(腰部脊柱管狭窄症)について


今回は腰部脊柱管狭窄症ということでしたが年齢と共に、骨が変形し、脊柱管が狭くなることは誰にでも起こります。むしろ、狭くなっていない方の方が少ないのではないでしょうか?


脊柱管の狭窄は、ほとんどの方に存在している。症状が出る方と出ない方の違いとは?

骨が変形してしまったらもう治療のしようがないのではないかとお考えになるかもしれません。

しかし、狭窄症はホースが狭くなっているだけでは、症状は出てきません。

年齢と共に、ほとんどの方のホースは、狭くなっているはずです。ですが、症状が出る方と出ない方がいらっしゃいます。

なぜ症状が出る方と出ない方がいるのかと申しますと、変形した骨を周りの組織が押し潰し、圧迫し、締め付けることによって症状が発生するのです。

症状が出ない方は、この周りの組織=筋肉やじん帯などが柔らかく保たれているからなのです。柔らかく保たれているので、骨やホースを押しつぶすことがありませんので、狭窄症の症状が出てこないのです。


ですので、この周りの組織を治療することによって、狭窄症の症状は軽減してくると言えるでしょう。

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当院では、脊柱管狭窄症に対し、患者さんと一緒になって、症状改善のため考え、悩み、それらを解決し、治療に取り組んでいますので同様の症状で悩まれている方はぜひきしの鍼灸整骨院へお越しください。


  • この記事を書いた人

  • 岸野洋人

  • 滋賀県野洲市きしの鍼灸接骨院の院長。学生時代にいつまでも治らない腱鞘炎に困り果て、その症状を治した鍼灸治療から治療家の道に。夢は治療をしながら世界を回ること。
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