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頭痛には実は色々な種類があるのをご存知ですか?各頭痛の原因についてわかりやすく解説します。


・頭全体が痛い、重だるい
・こめかみがズキズキする
・後頭部と首の境目が痛い、重だるい
・目の奥の方が痛む、
・頭の前の方が痛い
・常に頭痛薬が手放せない
・頭が痛いと気分が沈む、やる気が出ない
・ストレスが溜まると頭が痛くなる、ストレスをためやすい性格である
・生理前などホルモンバランスが崩れると、頭痛が起こる

こんな症状でお悩みではないでしょうか?

頭痛はどのような方でも、年齢に関係なく起こりやすい病気なのですが、日常的に起こることからか、頭痛の8割は、すぐに命に関わる病気ではないということから軽くみられがちです。

しかし、頭痛を持っている方は、いつ頭痛が起きるかわかりませんので、とにかく不安です。そして、1度痛み出すと気分が塞ぎ、何も手を付けたくない、やる気が出ないという程つらいものです。

今回はこの精神的につらい頭痛の種類について、書いてみたいと思います。頭痛と一口に言いましても、痛む場所や症状の違いなどでいくつかの種類に分けることができます。これら頭痛の種類、違いを知ることによって、正しい対応の仕方を取ることが可能となります。



1次性頭痛と2次性頭痛の違いは頭痛を起こす病気があるかないか

まずは、1次性頭痛と2次性頭痛に大きく分けることができます。この違いは、頭痛が何か他の病気から起きているかいないか、例えば脳腫瘍、脳出血、高血圧、などがあるかないかの違いです。

1次性頭痛(緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つ)

1次性頭痛=頭痛の原因となる病気がなく、頭痛が出現するもの。3つあります。

①緊張型頭痛:日本人に最も多くみられる頭痛で、男性よりも女性に多いと言われます。

症状としては、頭全体をギューッと強く締め付けられる痛みや、頭をリングで締め付けられているような感覚、頭に重たい石を乗せられているような感覚が30分から数日間、毎日続く時もあります。痛みは、首、後頭部、肩など頭以外にも発生し、左右差がなく、後頭部寄りの痛みです。めまいを伴うこともあるようです。

緊張型頭痛の原因としては、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、悪い姿勢、不規則な食事の時間(空腹時に起こりやすい)、目の疲れ、脱水などが挙げられます。


②片頭痛(偏頭痛とも書く)

日本人に2番目に多く、発生する頻度が高いことが挙げられます。

片頭痛の症状としては、ズキンズキンと脈打つような痛み、目の奥のズキズキした痛みが頭の片方のみに発生し(両方に出る方もあります)、数時間から数日続くと言われています。吐き気や鼻づまり、顔面蒼白、光過敏、音過敏など頭痛以外の症状を伴うことが多いようです。

前兆として、物が光って見えたり、頭の中でギザギザ模様が見えたりするケースが3分の1の方に現れます。前兆以上に、予兆と呼ばれる、気分が落ち込む、食欲がなくなる、頭が痛くなりそう、過度の眠気などを感じるなどのケースが、3分の2の方に現れると言われています。

片頭痛の原因として、アレルギー反応、天候の変化、気圧の変化、明るい光、騒音、香水、ストレス、睡眠、喫煙、食事を抜く、アルコールの摂取、生理前生理後のホルモンバランスの乱れ、特定の食べ物の摂取(赤ワイン、チーズ、チョコレート、ハム、ナッツ、コーヒー、乳製品など)、などが挙げられます。

③群発頭痛
日本人に3番目に多いといわれる頭痛で、ほとんどが男性に発症します。

症状として、1年のうち1~2か月の間、毎日のように決まった時間になると頭痛が片方のみに出現します。痛みは数ある頭痛の中でも群を抜き、目玉をえぐり取られる程痛いと例えられます。お産よりも痛いとされ、心筋梗塞、尿管結石、と共に人体三大痛の1つと言われています。

群発頭痛の原因は目の後ろを通っている血管が拡張し、炎症を引き起こすと言われていますが、なぜ炎症が起きるかはわからないのが現状です。



2次性頭痛(頭痛を引き起こす病気があるもの。)

2次性頭痛:病気などの原因があって、その症状の1つとして起こる頭痛。
脳腫瘍、脳出血、高血圧、ヘルペス、風邪、インフルエンザ、蓄膿症、不眠症、虫歯などが挙げられます。こちらの頭痛は命に関わることもあり、特に注意が必要となります。

2次性頭痛の症状として、今までに経験したことがないような痛み、バットで殴られたような痛み、発熱やけいれんなど全身症状が出現している、手が動かない、足が動かないなどのマヒの症状が出ている、物がダブって見える、寝ていても起きてしまうほどの痛みなどを伴う場合は、すぐに救急車を呼ぶか、脳神経外科を受診してください。


今回は頭痛の種類について

以上のように一口に頭痛といいましても、多くの種類、原因が考えられます。しかも、緊張型頭痛と片頭痛が混合するなど、何種類もの頭痛が重なり症状が現れる方もいらっしゃいますので、分類に当てはめることは難しいことかも知れません。

しかし、頭痛の大きな分類を知ることにより、頭痛に対し、適切な対応を取ることが可能となります。ご自分の頭痛の種類をしっかりと把握し、適切な治療を行うことにより、日常生活を今よりももっと快適に過ごせるよう、当院でも頭痛治療に日々取り組んでいます。


  • この記事を書いた人

  • 岸野洋人

  • 滋賀県野洲市きしの鍼灸接骨院の院長。学生時代にいつまでも治らない腱鞘炎に困り果て、その症状を治した鍼灸治療から治療家の道に。夢は治療をしながら世界を回ること。
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